奈良県の矢田寺はアジサイの美しい寺として有名です。
お寺の周辺にも面白そうな場所があり、参拝ついでにその辺を歩くオリジナルコースを作り、ハイキングしてきました。
矢田寺と周辺を歩くオリジナルコース
今回歩いたコース
- スタート矢田寺
アジサイ園:令和5年5/27~/7/2まで開園
- 矢田坐久志玉比古神社(二之矢塚)
美しい楼門あり。饒速日命が天野岩船に乗って三本の矢を射た際、2本目の矢が落ちた場所との伝説あり
- 一之矢塚
饒速日命が射た1本目の矢が落ちた場所
- 割塚古墳
住宅街にある円墳
- ゴール笹尾古墳
病院敷地内にある円墳、この地域最大の横穴式石室の古墳
少し行ったり来たりするコースですが、見どころあるコースになりました。
総距離7kmの予定でしたが、結果16kmくらい歩きました。
※Googleマップで場所を保存し、散策するオリジナルコースです。
奈良のアジサイ寺『矢田寺』の歴史と由来
飛鳥時代、大海人皇子(おおあまのみこ…後の天武天皇)が、 壬申の乱の戦勝祈願のため矢田山に登られました。のちの即位後の勅命により智通僧上が開基されたお寺です。
正式名称は『矢田山金剛山寺』です。
日本のお地蔵様発祥の地ともいわれるほど、参道にはたくさんのお地蔵様がおられます、本尊もお地蔵様です。
2023矢田寺のアジサイの様子
矢田寺アジサイ園は、どこもアジサイが咲き誇っていました。このお庭のよいところは、園の中を流れる小川に沿って咲く自然なアジサイの観賞できるところです。
アジサイでいっぱいの山の中を歩いているような感覚になります。
私達は朝8:00頃に行きましたが、すでに参拝の方がおられました。お寺を後にするころには、次々と参拝客が参道の階段を上って来ていました。
午前中早めに行くと比較的ゆったりとアジサイを観賞できるでしょう。
入山料は大人ひとり700円です。
矢田寺周辺で散策した場所
二本目の矢が落ちた地『矢田坐久志玉比古神社(二之矢塚)』
「やたにいますくしたまひこじんじゃ」と読みます。
伝説によると、饒速日命(にぎはやのみこと)が天から降り住む場所を決めるため三本の矢を射たところ、三本ともこの地域に落ちました。それでこの辺りが矢田と呼ばれるようになったとか。
二の矢が落ちた場所に三十二の従神と物部氏を率いて降りてこられた・・・と立て看板にありました。物部氏と関係のある地域のようです。
矢田坐久志玉比古神社(二之矢塚)の入り口。
しめ縄があって、鳥居があって、さらに楼門があり、また鳥居があります。大事に祀られている神社です。楼門は立派で美しい作りでした。
拝殿に向かって左の方に二の矢塚伝承の地があります。
以前、三の矢塚には行ったことがありますが、そこは『邪馬台国発祥の地』とされていました。
このあと、一の矢塚へ向かいます。
田んぼの中にあり見つけにくかった『一之矢塚』伝承の地
Googleマップで道のないところを指示していた場所で、見つけにくかったです。結果、見つけた時の喜び倍増、散策が盛り上がりました。
Googleマップで大体の位置を確認しながら、このような場所が見えたらそこが「一之矢塚」伝承の地です。草に半分埋もれていますが石標もありました。
割塚古墳
一之矢塚のあと、そのまま河沿いに歩き、河を渡った住宅街の中に整備された立派な古墳『割塚古墳』があります。
近くで見ると高さがあり、とても大きな古墳だと感じました。説明書きに直径49m、高さ4.5mの大型円墳とあります、高いはずですね。古墳公園として整備され、令和7年度まで調査が実施される模様。
住宅街にあり、放置されたような古墳を見かけることがありますが、この割塚古墳は地域で大切にされている様子が感じられました。見られて良かったです。
もしかして一番の穴場?笹尾古墳
医療センター内に『笹尾古墳』はありました。敷地に入っていくと案内板があります。
私達は案内板に沿って歩きましたが見つけられず。ちょうど駐車場の整備作業をされていた従業員の方に教えていただきたどり着けました。
案内板そばの階段を下りる途中にあるもうひとつの看板。この左手を突き進むとありました。
左手を勇気をもって進むと、古墳石室に向かう道が見えます。しばらく誰も通っていないような雰囲気、あまり期待を持たず進みましたが、石室を見て驚きました。
巨石を使い作られた、とても立派な石室が残っていました。実際に自由に見学できる石室でこのように素晴らしいものがあるなんてビックリです。
病院の敷地内なので、注意して見学しなければいけませんが、近くを散策する機会があればぜひ立ち寄ってほしい古墳です、私的には穴場です。
まとめ
- 矢田寺アジサイ園7/2まで開園、今が見頃
- 矢田寺周辺をハイキングするのにオススメのコースを紹介
- 笹尾古墳の立派な石室は個人的に穴場です
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